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思考史のために
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日本の前近代を対象として思考史の可能性を探ることはわたくしの積年の願いで、古代から中世への転換の時期についておこなったいくつかの考察も、多くはそのためのものとして構想されました。いつかその成果を簡潔に要約して述べたいと考えていますが、今はまだそれをすることはできません。そこで、生の素材から幾ばくかでもわたくしの考え得たことを知っていただくために、それにかかわるわたくしの旧稿から、御覧いただきにくい場に出したものを中心にここに再録することにします。
電子的な手段で学問上の知見を公開することには、日本史学界ではまだ公的な認知が成立していない観がありますが、早晩それではすまなくなることははっきりしていますし、その準備をさまざまな側面からすすめるための機はすでに熟しています。この試みがそのことへの一石となれば幸いです。
  二〇〇六年七月八日
                                 龍福 義友

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タイトル 日 時
玉葉の「物議」と「時議」──本文復原への一試行──
玉葉の「物議」と「時議」──本文復原への一試行── 【改訂稿】 ○本稿は初め『史学雑誌』一一四編一号(二〇〇五年)に発表したものですが、「1」「2」に論述の不備がありましたのでこれを補訂し、他の部分にも若干の修正を施しました。ただし、論旨の変更は全くありません。            1  藤原兼実の日記玉葉につぎの一節があります。 ...続きを見る

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2008/02/06 13:04
北條泰時の「道理」
【旧稿再録】    吾妻鏡と玉葉(政治手法の西と東 五 ──なかじきり── 【2】) 【初出、『愛国学園大学人間文化研究紀要』八号、二〇〇六年。参照の便宜のために初出でのページ替りとその直前のページの番号を 」(p00) の形で示したほか、最小限度の加除訂正をおこない、それらを緑字で示しました。】 二 北條泰時の「道理」  つぎに、頼朝の思考を兼実のそれと対比することから浮び上ってきて、中世の政治的思考の根本にあった課題を指し示していると考えられる、北條泰時による御成敗式目の法理の基礎づ... ...続きを見る

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2006/08/07 14:10
吾妻鏡と玉葉【定稿】
【旧稿再録】    吾妻鏡と玉葉(政治手法の西と東 五 ──なかじきり── 【1】) 【初出、『愛国学園大学人間文化研究紀要』八号、二〇〇六年。参照の便宜のために初出でのページ替りとその直前のページの番号を 」(p00) の形で示したほか、最小限度の加除訂正をおこない、それらを緑字で示しました。】  「政治手法の西と東」の題でこの紀要に連載し、源頼朝と藤原兼実との思考方法を見てきました(注1)。合わせて、これと密接にかかわる二、三の論点についても場を異にして考えることができました(注2)... ...続きを見る

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2006/08/06 00:57
源頼朝の「天下之草創」と藤原兼実下(政治手法の西と東四)【1】
【旧稿再録】 政治手法の西と東 四 ──源頼朝の「天下之草創」と藤原兼実 玉葉文治元年十二月二十七日条精読 下── 【初出、『愛国学園大学人間文化研究紀要』七号、二〇〇五年。参照の便宜のために初出でのページ替りとその直前のページの番号を 」(p00) の形で示し、補注を加えたほか、最小限度の加除訂正をおこない、それらを緑字で示しました。】 【1】 六(注1)   3の3)から5)にいたる部分で、兼実は、頼朝要請が政策として正当性を欠く理由を、「是れ一つ」、「是れ二つ」、「是れ三つ」... ...続きを見る

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2006/07/31 12:38
源頼朝の「天下之草創」と藤原兼実下(政治手法の西と東四)【2】
【旧稿再録】 政治手法の西と東 四 ──源頼朝の「天下之草創」と藤原兼実 玉葉文治元年十二月二十七日条精読 下── 【2】 八   伝達の結果もまたこの日のうちに判明し、記録されています。5とした部分がそれで、「亥の刻」にいたって光長が帰参して報告するのですが、後白河の御所と基通第とでの首尾がそれぞれ詳しく述べられます。はじめに前者です(5の1))。光長は摂政第への使者だけを命じられたことになっていますが、にもかかわらずまず経房とともに後白河の御所へ行き、経房が定長に付して兼実の意向を... ...続きを見る

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2006/07/31 02:44
政治手法の西と東 三 【注】
【旧稿再録】     政治手法の西と東 三 ──源頼朝の「天下之草創」と藤原兼実 玉葉文治元年十二月二十七日条精読 上── 注 1 その主体はかならずしも単純に頼朝個人に同定できません。前稿上(「政治手法の西と東 一──源頼朝「天下之草創」の書状精読 上──」)の注5(本誌4号二四〜二五ページ)参照。 2 前稿上一六〜一七ページ参照。 3  『圖書寮叢刊 九条家本玉葉』(明治書院、一九九四年〜、刊行中)。本稿での玉葉からの引用は、文治二年三月までの記は同書一〜九によって、... ...続きを見る

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2006/07/28 16:37
政治手法の西と東 三 【本文】
【旧稿再録】     政治手法の西と東 三 ──源頼朝の「天下之草創」と藤原兼実 玉葉文治元年十二月二十七日条精読 上── 【初出、『愛国学園大学人間文化研究紀要』六号、二〇〇四年。参照の便宜のために初出でのページ替りとその直前のページの番号を 」(p00) の形で示し、補注を加えたほか、最小限度の加除訂正をおこない、それらを緑字で示しました。】 一  政治思想・政治理念、あるいは政治的態度・政治姿勢・政治手法、このような政治的思考のあらわれるさまざまな側面の多くに、それまでの歴史に見... ...続きを見る

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2006/07/28 16:33
政治手法の西と東 二 【2】
【旧稿再録】     政治手法の西と東 二       ──源頼朝「天下之草創」の書状精読 下──          【2】 八  書状のこれに続く部分6の5)は、「兼可令御心得此旨給候。」という、たった十文字の短い一文で、「あらかじめこのことを御承知おきください。」と述べているに過ぎません。一見明快です。が、一歩立ち入るとすべての部分に説明が欠けていることに気づかないわけにはゆかない部分でもあります。「兼」では何から先立たせようとしているのか、「此旨」が指しているのはどの部分の内容な... ...続きを見る

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2006/07/16 02:09
政治手法の西と東 二 【1】
【旧稿再録】     政治手法の西と東 二       ──源頼朝「天下之草創」の書状精読 下── 【初出、『愛国学園大学人間文化研究紀要』五号、二〇〇三年。参照の便宜のために初出でのページ替りとその直前のページの番号を 」(p00) の形で示したほか、最小限度の加除訂正をおこない、それらを緑字で示しました。】           【1】 六  頼朝が、義経・行家問題の発生を地頭職管轄権要求の論理的根拠としていることについて、異を唱える学説は今日のところ見当りません。義江氏もまたその... ...続きを見る

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2006/07/15 18:08
政治手法の西と東 五
【旧稿再録】     政治手法の西と東 五       ──なかじきり── 【内容:一 吾妻鏡と玉葉 ・二 北条泰時の「道理」】 【「吾妻鏡と玉葉【定稿】」 ・「北条泰時の「道理」」の2項に分けて別に掲げました。】 ...続きを見る

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2006/07/13 01:33
政治手法の西と東 一
【旧稿再録】     政治手法の西と東 一       ──源頼朝「天下之草創」の書状精読 上── 【初出、『愛国学園大学人間文化研究紀要』四号、二〇〇二年。参照の便宜のために初出でのページ替りとその直前のページの番号を 」(p00) の形で示し、補注を加えたほか、最小限度の加除訂正をおこない、それらを緑字で示しました。】 一 「今度天下之草創也。尤可被究行淵源候。殊可令申沙汰給也。(この度は天下の草創なり。尤も淵源を究め行はるべく候。殊に申沙汰せしめ給ふべきなり。)」  誇らかに自... ...続きを見る

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2006/07/12 15:49
平清盛の政治手法寸見
【旧稿再録】 平清盛の政治手法寸見 ──玉葉治承三年十一月十五日条精読── 【初出、『明月記研究』6号、2001年。最小限度の補訂を加え、緑字で示しました。なお、注は別掲しました。】 1  治承三(一一七九)年十一月十五日夜平清盛が高倉天皇に対しておこなった一つの申し入れを玉葉が伝えています。権勢の頂点を極めていたはずの清盛の政治意識の一端を示すものとして興味をひきますが、これまで詳細に検討されたことはなかったようです。わたくしがかつて試みてはいます... ...続きを見る

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2006/07/10 01:15
平清盛の政治手法寸見 注
【旧稿再録】 平清盛の政治手法寸見 ──玉葉治承三年十一月十五日条精読── 注 (1)拙著『日記の思考』(平凡社、一九九五年)、三五〜三九ページ参照。 (2)『圖書寮叢刊 九条家本玉葉』六。本稿での玉葉からの引用は、養和元年六月までの記は『圖書寮叢刊 九条家本玉葉』一〜七(明治書院、一九九四年〜二〇〇一年)によって、その後の記は『玉葉』(国書刊行会、一九〇六年〜一九〇七年)によって、おこないます。ただし、前... ...続きを見る

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2006/07/09 18:25

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